11 2月 2021

シャープな視点と卓越した頭脳: AIはどのようにしてマシンビジョンを変えるのか

混同されがちではありますが、マシンビジョンと人工知能にはそれぞれ異なる役割があります。この二つが合わさることで、複雑で繊細なシステムの上に成り立つ企業ほど、生産工程を大きく改善することができるのです。

マシンビジョンは決して新しい技術ではありません。起源は1930年代に遡ります。さらに、今日のマシンビジョンの先駆けとなった技術はなんと古代エジプト(紀元前700年ですって!)の光学レンズシステムと1801年に作られたパンチカード(細かい模様を織るためにジョセフ・マリー・ジャカールが発明した自動織機)に端を発するのです。マシンビジョンは最近になってようやく製造工程と直接結びつき、撮像画像がソフトウェアにリンクし、繰り返される単純作業に活用されるようになりました。

マシンビジョンについて

端的に言うと、マシンビジョンそのものは使い物になりません。指示を出すソフトウェアプログラムがないと何も出来ないのです。マシンビジョンはソフトウェアと融合することで初めて処理工程の「目」となるハードウェアの寄せ集めです。組み合わせは環境や目的にもよりますが、基本的には1台以上のカメラ、光源とプロセッサが用いられます。マシンビジョンは「目」ですが、画像を解釈するためには脳(ソフトウェア)が不可欠なのです。しかし、AIが登場するまで、マシンビジョンのソフトウェアは面倒で柔軟性がなく、縛りの多いものしかありませんでした。

AIは究極のブレーン

自動運転車両から音声認識まで、人工知能、通称AIは社会に根強く浸透しました。適切なハードウェアさえあれば、想像の及ぶ限りあらゆるものを実現してくれるAI。産業においてはAIとマシンビジョンを組み合わせることで、作業過程を細かく監視し、ユーザーが知りたいと思う情報を拾い出すように訓練されたAIモデルに画像を送り込み、業務効率を飛躍的に向上させます。AIとマシンビジョンは人の目にはなかなか見えないものまで検知できる最強のペアです。同様に、瑣末な異常(商品の品質とは関係ない指紋や汚れなど)はあえて見逃すAIモデルを作ることだって出来ます。可能性は無限なのです。

AIのもう一つの強みは永久に学び、改良できる点です。人間さながらのパターン認識能力をもつAIモデルに新たな訓練データを与えるたびに検査精度が向上し、検査される商品の品質も上がっていくのです。AIをマシンビジョンと統合することでオペレーショナル・エクセレンスを叶える扉が開きます。AIとマシンビジョンは未来の製造を変えるのです。

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